ヒルトンホテル&リゾートの持ち物だったウォルドルフ・アストリアが、数年前に中国の保険会社に買収されたのはまだ記憶に新しいニュースですが、3月1日に最後の滞在客がチェックアウトを行い、その長い歴史に一旦幕を下ろす形となりました。
中国企業に買収されたことにより盗聴器設置の可能性などが囁かれ米国政府は同ホテルの利用を取りやめた経緯がありますが、これからコンドミニアムへの改築のための工事が進んでいきます。
ももともと部屋数が1380室という巨大ホテルなわけですが、建物はランドマークに指定されている歴史のある建造物であることに加え、一部インテリアも今後ランドマークに指定される予定であるため、工事には3年程度かかる予定です。
また今後100年間、運営には運営にヒルトングループが関わることが中国企業の買収時に盛り込まれていることもあり、完成時の経済状況も含め開発は一筋縄ではいかない可能性もありますが、歴代の政治家・著名人が利用したホテルの一室を自分の持ち物に出来るというニューヨークならではの開発ですので、完成後にどのような人たちが購入するのか注目です。